ロシアのかわいい手工芸 伝統のラッカーアートブローチに魅せられて。

世界一大きな国であり、日本ともそう遠くないところにありながら。 ミステリアスで、まだまだ日本人の知らないことだらけの国、ロシア。

ロシアといえば何を思い浮かべるでしょう? まずは、とっても寒いこと。

フィギュアスケート、バレエ。ピロシキやボルシチといった、あったかくて美味しいごはん。 ウォッカ、ドフトエフスキー、プーチン大統領、犬ぞり…。

そして、とにかくかわいい民芸品たち。 ロシアの手工芸品は、どことなくレトロな色使いと、独特のあたたかみのある雰囲気で知られています。 とくにマトリョーシカは、日本でも大人気。

よく考えると、一体なんなのか、ちょっと分からなくなってしまう謎の人形、マトリョーシカ。

実は歴史はさほど古くなく、1900年ごろ、「パリ万国博覧会」で話題になったのが始まり。以来、ロシア中でお土産として作られるようになりました。

日本の民芸品をヒントに作られたという説もあります。

マトリョーシカの表面がツヤツヤしているのは、劣化を防ぐために、ラッカーが塗られているからです。 ラッカーとは、無色で、乾くと耐水性と強度が増す塗料のこと。日本では、漆塗りがその一種として古くから多様されています。

ロシアは古くから、このラッカーアートに優れた国で知られています。

ロシアにおいて、ラッカー塗りの技法は、もともとは、教会の絵画を描く技法として発達しました。

伝統的にロシアの教会は木に絵を描いていたようですが、それを長持ちさせるために発達したようです。

余談ですが、イタリアでも、教会の絵を長持ちさせるために、モザイク画が発達したという話がありますので、似たような出来事は、世界のいろいろなところであったことなのかもしれません。

帝政ロシアの崩壊後、教会の仕事以外にも生計を立てる必要ができたロシアの職人たちは、民話や神話をテーマに、箱やアクセサリーを作り、販売するようになりました。

これが各地で、伝統工芸として発達していきました。 緻密なものほど価値が高く、高値で取引されています。

Tapoli は、アクセサリーを専門にしていますので、出会うのはいつも、古いブローチです。

どれもいつも、まるで今まさに完成したかのよう。

何層にも塗り上げられたことにより、美しい姿を保ち続けているものがほとんどです。

ラッカーアートの魅力的なところは、なんといっても、すべて手作業なこと。 油絵の技法に類似していることもあって、木に絵付けされ仕上げられたブローチは、まさに手の中の絵画。

多くがお花が描かれたものですが、中には宗教や民話をテーマにしたものも見られます。

こちらは、大天使ウリエルが描かれているブローチ。

巻物や本を手に持っているのは、知恵の天使ウリエルのしるしです。

神秘的な印象なのに、見ていると思わず「かわいい!」と口に出してしまう。どこかアルカイックな、日本の仏像のような雰囲気も持ち合わせており、描いた人の人柄が感じられるあたたかい絵です。

ユニコーンといった空想の生き物や、バレリーナを描いたものも見られます。 レトロな色彩で小鳥を描いたものも。

見ているとどこか優しい気持ちにさせてくれるのは、かつてこれを描いた人のことを感じられるからかもしれません。

 Tapoli(タポリ)ヴィンテージアクセサリー