トリファリ(TRIFARI)って?アメリカを代表するヴィンテージコスチュームジュエリーメーカーの歴史を紐解く

時を超えて世界中で愛されている、アメリカヴィンテージを代表するコスチュームジュエリーメーカー、トリファリ社(TRIFARI

ヴィンテージコスチュームジュエリーを語る上で、外せないこのメーカー。

今日は、その歴史を紐解いていきたいと思います。

(当時の広告たち)

---TRIFARI   (1910年-1990年代)----

1904年、20歳でイタリア・ナポリからアメリカにやってきた、Gustavo Trifariによって設立。

そのため、Trifariはイタリア系のコレクターにも高い人気があります。

最も繁栄したのは、戦後アメリカ黄金期。
郊外の一軒家、マイカー、大型家電
音楽ではエルビス・プレスリー。映画ではジェームズ・ディーン、マリリン・モンローなど、歴史的スターが次々と誕生していたころ。

「アメリカン・ドリーム」ともいわれたこの時代。
トリファリは、「アクセサリーといえばトリファリ」といわれるほどの支持を獲得するに至ります。

(当時のスターたち。ジェームズディーン、プレスリー、モンロー)

 

アイゼンハワー大統領婦人が、大統領就任式において、トリファリ社製パール調のセットジュエリーを着用したことから、当時アメリカで普及率が高まっていたテレビの効果もあり、全米で人気に。

トリファリはテレビCMなども積極的に行い、アメリカで確固たる地位を築きます。

(1950-60年代ごろのTrifariパールブローチたち)

 

同じ年、イギリスのエリザベス女王の戴冠に敬意を称し、イギリス王室をテーマにしたジュエリーシリーズを制作。

戴冠用のガウンを製造したブランド「ノーマン・ハートネル」がトリファリのジュエリーを販売したところ、イギリスでも瞬く間に大流行となりました。

こうして、世界中に広まっていったトリファリ。 その成功にもっとも貢献したことで知られるのが、フランス人デザイナーのAlfred Philippeです。

カルティエやヴァンクリーフ&アーペルといったブランドを相手に仕事をしていたフィリップは、本物のジュエリーを扱うのと同じ情熱をもって仕事に取り組みました。 彼の作り出す革新的で美しいデザインは、アメリカのコスチュームジュエリー業界を圧巻。

現在でも彼のデザインしたアイテムは、コレクターの間で大変高値で取引をされています。

(Alfred Philippeデザインの、ラインストーンがふんだんに散りばめられた美しいブローチたち。王冠ブローチは年代ごとにコレクトしたい特別なアイテム)

1968年、長年トリファリに貢献していたAlfred Philippeが引退したことをきっかけに、残念ながら衰退が始まりました。 1975年、ホールマーク社に売却。

1994年には、Monet社のグループに買収されることとなりました。

刻印と年代

Trifariは商品価値を高めるために、「すべてのアイテムに刻印(もしくはハングタグ)」をつけたことで知られています。 そのため、刻印によって製造された時期を見分けることができます。

1917年、Leo Krussmanが入社。1925年にはCarl Fishelが販売責任者に就任。その当時、社名が「Trifari,Krussman and Fishel」と変更されたため、当時の刻印は「KTF」。1935年ぐらいまで使われていました。

Trifari(Tの上に王冠模様)…1930-60年代 Trifari ©︎(Tの上に王冠模様)…1955-1960年代   これらは「クラウントリファリ」の愛称で知られています。

Tハングタグ…1950-1960年代 ネックレス、ブレスレットなどに使用されました。

Trifari ©︎…1970-80年代

Trifari TM …1990年代「最後のトリファリ」。トリファリがトリファリとして作った最後の時期のアイテムに刻印されました。1940-50年代の復刻版も販売され、品質も高いです。

Trifari PAT PEND…1932-1934年 重要な刻印で、当時ジュエリーデザインにはコピーライト(著作権)がありませんでした。そのため、特許申請をしてデザインを守っていました。「pat pend」は特許出願を意味します。この刻印は主にAlfred Philippeデザインのアイテムに刻印されています。

 

人気メーカーであったため、時折偽物が流通していたことも確認されます。

しかし偽物は、品質が劣っていること、刻印がないことから、刻印とアイテムの特徴が一致していれば、偽物である可能性はほぼありません。

品質

 

地厚の丈夫で美しいゴールドウォッシュは、ひとめでトリファリとわかる特徴的な見た目をしています。

他のメーカーと違い、長い年月を経ても劣化が少なく、美しい状態を保っているのも、トリファリの高品質さを裏付けています。また、ガラスパールのクオリティでも知られていました。

販売当時から、品質はCoroの上と言われていました。

個人的にも、JulianaやFLORENZAと同等かそれ以上だと思います。

時を経ても美品が多いため、ギフトアイテムとしても喜ばれると思います。

入手方法

アメリカでは、人気メーカーでありある程度量産していたこと、丈夫のため比較的美品であったことから、ヴィンテージアイテムの中では比較的手に入りやすいと言えます(レアアイテムを除く)。 日本では、ヴィンテージジュエリー専門店や、オークションなどに少数見られます。

 

ミライヴィーンテージの運営するセレクトショップ「Tapoli」では、トリファリのアイテムをご紹介しています。

Tapoli トリファリアイテム一覧