ヴィンテージピアスを買う前に…肝炎の原因に? 改めて知っておきたい、感染症リスク。

当ブログ、ミライヴィンテージが運営するアクセサリーセレクトショップ Tapoli。

そちらに、時々、「ヴィンテージピアスの販売はありませんか?」というお問い合わせをいただきます。

Tapoliでは、原則として、ヴィンテージピアスはお取り扱いしておりません。

ヴィンテージの耳飾りは、イヤリングのみを販売しています。

  • イヤリングは落としてなくすのが心配だから、ピアスがいい
  • ピアス派で、イヤリングはつけたことがない。
  • 海外は昔からピアスを使う人が多いから、ヴィンテージピアスもたくさんあるはず?
  • シャネルをはじめとした、コスチュームジュエリーブランドのヴィンテージピアスがほしい。

 

などなど…。
私自身、ピアス派なので、お気持ちはわかります。

ヴィンテージピアスって気になりますよね。

ですが、Tapoli では、ヴィンテージアイテムは、基本的にはused(中古)と考えて検品しております。

(デッドストック・未使用のアイテムであることが確実な場合もありますが、現段階ではそれらも含め、ヴィンテージピアスについては、お取り扱いをする予定はありません)

今回はその理由について、お話させていただきたいと思います。

 

今改めて考えておきたい、「usedピアス」のリスク

 

ヴィンテージピアスに限らず、メルカリやフリルといったフリマアプリがメジャーになったこともあり、usedピアスが販売されているケースは、インターネット上に数多く見られます。

販売されていると、ついつい、それが普通な気がしてしまいますが、実は、usedピアスには危険性が…。

ネット上で一般に販売されているからといって、安全が保証されているというわけではないので、注意が必要です。

さまざまな感染症リスクの中でも、もっとも危険で感染しやすいもののひとつが、「肝炎」です。

 

肝炎は、感染すると一部が慢性化。

悪くなると、肝硬変、肝がんへと進行してしまう病気です。

とくにB型、C型肝炎は、不適切な注射針の使い回しや、刺青などで感染が広がるリスクの高い感染症。


ピアスの穴あけ器具や、ピアスの使い回しなどでも、感染することが確認されています。

肝炎は世界中で見られる感染症です。

B型肝炎の、国内の慢性感染者は100万人以上、人口の約1%程度。
アフリカや東アジアでは成人人口の5-10%。中東とインド・アジア大陸では総人口の2-5%が慢性的に感染しているとされています。

C型肝炎は国内で100万人以上。
感染すると70%が慢性持続し、肝硬変、肝がんへと進行していきます。自分が感染していることを知らない患者も多く、近年、タトゥーやピアスにおける若年層の感染者が増えていると言われています。

ピアスは世界中で一般的な装飾具ですが、やはり人体を針で貫通しているため、血液感染のリスクが高い装飾具です。

他の装身具とは一線を画したアイテムといえます。

そのusedピアスの持ち主が、数パーセントの確率で肝炎の可能性があることは、決して少ないリスクではありません。

 

usedピアスは消毒すればいい?

 

それなら、エタノールなどの消毒液や、煮沸で消毒をすればいいのでは?と考える方もいるかもしれません。

それが、大きな誤解。

B型肝炎の最大の特徴は、「死滅しにくく、感染力が極めて高い」ということだからです。

医療器具も、エタノールでの消毒では不十分。


そのため、かつて医療現場で数多く感染が起きてしまいました。

感染を予防するためには、オートクレーブと呼ばれる、数十万円ほどする特別な滅菌機を用い、滅菌処理をする必要があるのです。

この機械は、入れたものが高温になりますので、アクセサリーを破損させる可能性があるため、ヴィンテージアイテムに使用することは現実的とはいえない…と考え、Tapoliでは導入していません。

ヴィンテージアクセサリーは、古いものとはいえ、もしかしたら、ごく最近まで、以前のオーナーが着用していた可能性も、ないとはいえません。

ヴィンテージピアスを販売しているショップさんによっては、滅菌処理を行っているということも、場合によってはあるかもしれません。


そこはわかりませんので、気になる方は、購入前にショップに確認をすると良いでしょう。

一般の方が、usedピアスを滅菌し、フリマアプリで販売しているとは、残念ながら考えにくいと思います。

今一度気をつけて、ご購入するかどうか、考えてみていただきたいと思います。

 

どうしてもヴィンテージピアスを身につけたい時には

 

考えられる方法は、耳にさす部分を、ハンドメイドで新品に付け替えることでしょうか‥。

昔の接着剤でついているようなタイプのものは、接着剤をとって、新しく付け替えるといいかもしれません。(※この方法が完璧に安全かはわかりませんので、 自己判断でお願いいたします)。

デザインによっては、難しいものも多いと思いますので、万能なアイディアとは言えませんね…。

デッドストック、未使用品のアイテムであれば、新品同様なので、明確であれば大丈夫かもしれません。が、来歴がしっかりとしていないものは、お選びいただかないほうがいいでしょう。

ヴィンテージピアスとはちょっと違いますが、ヴィンテージのデッドストックパーツを利用し、新しくアイテムを制作している作家さんも、数多くおられます。

昔のデザインをそのまま楽しむことはできませんが、そうした作家さんから新品をご購入いただくのが、一番安全に楽しんでいただけるのではないかなと思います。

おわりに

いかがでしたか?

近年、インターネット上では、開封済みの化粧品の売買など、トラブルにつながっているものが増えています。

インターネット売買は、せっかくの出会いだからこそ、安全に楽しみたいですよね。

そのため、今回はこのような記事を書かせていただきました。

◯Tapoliでは、アクセサリーはすべてクリーニング済みの販売となります。